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LIXIL 「森でeこと(もりでいいこと)」 長野
春の活動を実施
社員やその家族が、地域の人びととともに森林や里山を保全する活動を行っています

2014年06月12日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、6月7日(土)長野県下伊那郡阿智村にて森林保全のボランティア活動「森でeこと」 を開催しました。7日は、長野県内の事業所だけでなく、愛知県や岐阜県からも参加者が集まり、 合計62人で活動を実施しました。

LIXILは、行政やNGO・NPOなどと協働し、森林や里山の整備を行っています。 現在は、三重県・長野県・茨城県で「森でeこと」を開催し、地域に根ざした活動を継続しています。

長野県での活動のきっかけは、「森林(もり)の里親促進事業」※1を通じて、 阿智村に出会ったことでした。阿智村は、自然豊かな土地を有していますが、 都市から離れた山間部に位置するため、里親として共に保全活動を行う企業を見つけにくい状況にありました。 一方で、長野県上伊那郡宮田村にエクステリアの研究開発拠点を持ち、 さらに愛知県や岐阜県など中京地区に多くの事業所があるLIXILにとっては、 各拠点の中間地点にある阿智村は社員の森林保全活動に適した場所です。そこで、2009年に長野

新設したアダプトサイン

県下伊那郡阿智村と契約を結び、「森でeこと」 長野をスタートしました。当初から、阿智村の方々の協力のもと、 地域と企業間の交流を深めながら里山の保全活動を行ってきた結果、 昨年の秋に台風で山頂までの歩道が崩れてしまう被害に見舞われながらも、2014年3月までに阿智村の山林約 5.5haで間伐、整理伐を実施し、作業道734mを整備完了しました。さらに、 これまで5年間活動を続けてきた区画に加え、今年4月には、保全区画を16ha広げる契約をしています。 この機会に、阿智村の方々によりアダプトサインが設置され、7日は除幕式が行われました。

※1 2003年に開始した長野県の事業。森林保全などの手助けを必要としている自治体や 所有者と、企業を結びつける仲介役を長野県が担う。里親契約後も森林の整備や地域との交流についてサポート をしている。

「森でeこと」は、環境保全だけでなく、社員同士、また地域の方々との交流、 子どもたちの環境教育を目的とした活動でもあります。私たちはこの場を通じて、自然に親しみながら、 森や木を守り育てることの大切さや、活動継続の重要性を次世代へ伝えていきます。 地球環境の保全と地域社会の発展へ貢献し「きれいな水、うつくしい森、心ゆたかな未来」 を子どもたちの世代につなげていきます。

間伐と竹細工、植樹を行う予定でしたが、本降りの雨となったため、 安全面を考慮して間伐作業を中止し、竹細工と植樹を実施しました。竹細工では、水鉄砲、竹とんぼ、 竹ぽっくり、箸、ぐいのみの5種類の作り方を教わりました。子どもたちは自分で作った作品で遊び、 自然を満喫しました。大人も、竹とんぼの羽に絶妙なカーブをつけたり、 箸のもち手を自分の手にフィットするように加工したりと、こだわりの品を製作していました。
昼食時間には、製作した箸を使って食事を楽しむ社員もおり、雨でも充実した活動となりました。

手作り水鉄砲の威力は?

親子で力を合わせて植樹

BBQやジビエに加え五平餅も味わう

EXTルート統括部
駒ヶ根見験学楽プラザ 所長
千村 貴美男(ちむら きみお)

この活動を始めて、6年目になります。私たちが、 長野県や阿智村の方々とともに保全している森は、季節や天候により表情を変えるとても魅力的なところです。 エクステリア商品の理念として「自然浴生活」を提案する私たちにとって、 この森林を守る活動を阿智村の方々と進められることは、良い刺激や発見を得られるとともに、 仕事の枠を超えて多くの方々と関わることができる新鮮な体験でもあります。

無計画に木々を伐採することと間伐の違いを知ってもらうこと、間伐の重要性と大変さを感じてもらうことで、 森林への関心を高める人が一人でも増え、阿智村だけでなく各地に保全活動が広まって欲しいです。 また「森でeこと」長野では、昼食にジビエとして鹿肉をいただきます。 昨今野生動物による森林破壊が問題になっています。 野生の鹿や猪などを食することが野生動物の増加によって荒らされている森林の被害軽減や、 地元経済の活性化につながることを知ってもらいたいです。子どもたちが自然に触れ、遊ぶ機会を作ることで、 この活動が次の世代につながるきっかけになると嬉しいですね。

第10回 長野県「森でeこと」 2014年6月7日(土) 9:30〜15:00 雨

活動場所 長野県下伊那郡阿智村
作業内容 もみじの植樹
併催イベント アダプトサイン除幕式、竹細工
参加者概要
全62人
社内参加者 27人 駒ヶ根事業所、可児工場、伊吹製作所、中部支社 他
社外参加者 35人 社員の家族、阿智村智里西地区住民、長野県下伊那地方事務所