2015年11月30日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、学校などの和式便器から洋式便器へのリフォームに適した、フラッシュバルブ式超節水型「パブリック向け床置便器」を2015年12月1日より発売開始します。
「パブリック向け床置便器」(左:掃除口なし、右:掃除口付)の施工例
住宅トイレが洋式便器にも関わらず、学校トイレは和式便器がまだまだ残っており、利用者からは“洋式トイレが使いやすい”、“和式を使ったことがない”、“和式では大便ができない”などの声が出ています※1。洋式便器へのリフォーム、環境に配慮した節水機能など学校トイレの和洋改修の要望が高まっています。LIXILでは、このようなニーズにお応えする「パブリック向け床置便器」を新たに発売します。※1:2013年11月19日 当社ニュースレターから
今回発売する「パブリック向け床置便器」は、同時使用による水圧変動を緩和し、安定した水勢を供給できる新しいフラッシュバルブと便鉢内部の形状見直しで、従来の大洗浄6Lから1L削減した超節水仕様(大洗浄5L、小洗浄3.8L)を実現。従来の和式便器と比較して約69%節水することができます。
また、排水芯を235mm〜450mmの範囲で調整できるワイドアジャスターを搭載することにより、既存の排水芯に合わせてさまざまなトイレを設置することができます※2。前出寸法が675mmと従来品※3よりも15mmコンパクトな仕様となり、和式便器の狭い個室トイレなど、限られた空間でもスペースを広くとることができます。さらに、当社の独自工法である和洋改修工法にて、和式便器を洋式便器に2日でクイックリフォームすることが可能です。
異物によるつまりに配慮して、掃除口付の便器も用意しています。掃除口の開口を拡大し、視認性と作業性を向上させています。
※2:リフォーム用。新築用は255mmの固定。※3: C-5RT、C-4R
LIXILでは、パブリックトイレをさらに進化させることで学校はもちろん、さまざまな公共施設のトイレ空間をより快適にしていきます。
<参考資料>
「パブリック向け床置便器」は、新定流量弁付フラッシュバルブにより、同時使用による水圧変動を緩和し、安定した水勢を供給。またそれに適した鉢内形状にすることで、大洗浄5L、小洗浄3.8Lの「超節水ECO5トイレ」を実現。従来の和風便器の(大洗浄13L)と比較し約69&の節水を実現しています。
【試算条件】児童数:420人、年間登校日数:200日の小学校を想定して、男子210人が大0.2回/人・日、女子210人が大0.2回/人・日、小1.5回/人・日、1回の使用で流す回数が男子1.5回、女子2.3回で算出。【引用元】自社基準【単価】上下水道:700円/m³(税込み)
リフォーム用では、ワイドアジャスターを搭載しており、排水芯を235mm〜450mmの範囲で調整することができるため、既設配水管を移設せずさまざまな既設床排水便器からの器具交換が可能です。
前出寸法が従来品※よりも15mmコンパクトになった675mmで、従来品よりも動作空間を確保することができます。和式便器からの改修や介助スペースを適しています。 掃除口付の便器でも、便器中心から壁までの距離が400mm以上あれば設置が可能です。
※従来品:C-5RT、C-4R
便器を取り外すことなく、詰まった異物を除去するのに便利な掃除口付タイプも用意しています。掃除口は開口を拡大し、詰まった異物を除去する際の作業性と視認性を向上させています。
※市販の六角レンチで掃除口のふたを外すことができます。
当社の独自工法である和洋改修工法にて、和式便器を洋式便器に2日でクイックリフォームすることが可能です。和式便器を洋式便器へリフォームする方法は、便器の保持状態、騒音や床仕上げなどの現場の状況により、プレート工法とネット工法の2種類あります。
プレート工法:
・和式便器の保持状態が悪い状態
・工事騒音を極力抑えたい現場
ネット工法:
・和式便器の保持状態がいい状態
・床仕上げ高さに条件がある現場
パブリック向け床置便器
【新築用】
掃除口なし 62,600円(便器のみの価格、税別・施工費別)
掃除口付き 84,100円(便器のみの価格、税別・施工費別)
【リフォーム用】
掃除口なし 64,600円(便器のみの価格、税別・施工費別)
掃除口付き 86,100円(便器のみの価格、税別・施工費別)
■発売日/発売地域 2015年12月1日/全国