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業界初、壁・天井・床を壊さず住まいながら耐震リフォームが可能な
カンタン耐震リフォーム工法「アラテクト」が、
「HEADベストセレクション賞2015」を受賞

2015年11月16日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、「HEADベストセレクション賞2015」(主催:一般社団法人HEAD研究会)において、アラミド繊維シートを使用し室内側から壁・天井・床を壊さず耐震リフォーム工事が可能な業界初 ※1の“カンタン耐震リフォーム工法「アラテクト」”が、「HEADベストセレクション賞」を受賞しました。

※1 繊維シートを用いた室内側から壁を壊さない耐震改修工法として(当社調べ)

カンタン耐震リフォーム工法「アラテクト」施工例

「HEADベストセレクション賞」は、一般社団法人HEAD研究会に所属する建築関係者の選考により「優れた建築を生み出すことに貢献しうる、優れた建材・製品」を表彰するものです。LIXILでは、2011年の「SATIS」以来2度目の受賞となります。また「アラテクト」は2015年度グッドデザイン賞に続く受賞となります。

耐震リフォーム工法「アラテクト」は、橋脚の補強や防弾服などにも使用される高強力繊維「アラミド繊維」を厚さ1mm以下のシート状に加工した「アラテクトシート」を用いることで、従来の一般的な耐震改修で必要とされてきた壁や天井の解体をすることなく室内側から耐震リフォームを可能にしたLIXILの新工法です。

アラテクトシートを既存の室内壁※2の上から専用の座金・ビスで固定するだけの簡単施工で、構造用合板同等の耐力(5.3kN/m)を発揮します。

今回、一般的な耐震改修工法と比べ、大がかりな工事が不要となり、住みながら、短工期・低コストで耐震改修工事を行うことができる点が評価されました。

※2下地となる既存壁が柱にせっこうボードを直張りした大壁の場合。 既存壁が横胴縁入りや上記以外の仕様、 また は真壁の場合には、壁を解体し、下地となるせっこうボードの取付けが必要です。 金物取付時には、壁の一部を壊す場合もあります。

なお、11月20日(金)15:00〜16:30、東京ビッグサイト 東1ホール「ジャパンホーム&ビルディングショー2015」会場内、基調講演&講演会A会場にて表彰式が行われる予定です。また、受賞商品は11月18日(水)から20日(金)に東京ビッグサイトで開催される、「ジャパンホーム&ビルディングショー2015」の「素材の空間」ブース内に紹介されます。

LIXILは今後も、「アラテクト」による耐震リフォームの普及を推進し、“お客さまの資産価値を守り続ける”より高品質な住まいづくりをサポートしていきます。

<参考資料>

◆「アラテクト」(2015年4月発売)

アラミド繊維は、引張強度が鉄の約7〜8倍の高強力繊維です。建築土木分野では橋脚補強や、その他特殊クレーン用ケーブルなど、各分野で強度が必要となる部分への使用実績があります。「アラテクト」では、このアラミド繊維に樹脂を含浸させ、厚さ1mm以下の薄い板状にしたシート(アラテクトシート)を、壁の耐震補強材として使用しました。一般財団法人建築防災協会の「住宅等防災技術評価」を取得しており、木造軸組構法住宅の耐震改修工法として評価されています。

アラテクトの取り扱いが可能なのは、LIXILが主催する技術講習を受講された登録店さまです。

登録店さまはアラテクトWEBページからご確認いただけます。
(アラテクトWEBページ:http://www.lixil.co.jp/lineup/construction_method/aratect/

◆HEADベストセレクション賞について

「HEADベストセレクション賞」は、一般社団法人HEAD研究会により毎年度選定される、「優れた建築を生み出すことに貢献しうる、優れた建材・製品」に与えられる賞です。 この賞の特長は以下のような点です。
@メーカーからの応募ではなくHEAD研究会に所属し、第一線で活躍する多くの建築関係者たちが毎年選定・情報更新を行い、建材選びの指標のスタンダードの1つとなることを目指しています。
A製品自体のデザインや性能の良しあしだけでなく「それが優れた建築を生み出す部品となり得るか」ということを特に重視しています。
B建築・インテリア・リノベーション・施工・管理運営などいろいろな観点から「定番」に値する製品を選定していきます。

<2015年度ベストセレクション賞選考委員会>

委員長:
松永安光(建築家、HEAD研究会理事長、近代建築研究所)
元倉真琴(建築家、東京藝術大学名誉教授。スタジオ建築計画)
山本圭介(建築家、東京電機大学教授。山本・堀アーキテクツ)
山梨和彦(建築家、日建設計)
坂東幸輔(建築家、坂東幸輔建築設計事務所)
山本想太郎(建築家、山本想太郎設計アトリエ)

◆「HEAD研究会」とは

日本の建築や部品に関わる産業の実力を見直し、潜在するその能力をより豊かに発揮させる有効な方法を見出すために住まい手、建築家、建材・部品メーカー、住宅メーカー、工務店、各々が同じ場を囲み人間にとってより良い空間・環境をつくり出し、文化と生活の質を良くすることを最終目標として活動を行う会。2008年2月に任意団体として発足。2011年9月に一般社団法人化を行う。