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窓が連続した大きな開口部で、自然を身近に感じる家づくりをサポートする
「連続開口設計サポート」がウッドデザイン賞「優秀賞(林野庁長官賞)」を受賞

2015年12月10日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、「ウッドデザイン賞2015(新・木づかい顕彰)」(主催:ウッドデザイン賞運営事務局)において、木造住宅では耐震強度の点から従来難しいとされていた自由な開口部デザインを可能にする設計サポートサービス「連続開口設計サポート」が「優秀賞(林野庁長官賞)」を受賞しました。また、アルミフレームの内側に木材を組み合わせたビル用アルミ・木複合サッシ「E-SHAPE Window +Wood」も「ウッドデザイン賞(入賞)」を受賞しました。

「連続開口設計サポート」によるコンセプトモデル

今年度から創設された「ウッドデザイン賞」は、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特にデザイン性が優れたものを消費者目線で評価し表彰する、新しい顕彰制度です。初回である今回は、全国から800点を超える応募があり、二次審査を通過した397点のなかから、「最優秀賞(農林水産大臣賞)」1点、「優秀賞(林野庁長官賞)」9点(3部門×3点)、「奨励賞(審査委員長賞)」30点(3部門×10点)が選出されました。

今回「優秀賞(林野庁長官賞)」を受賞した設計サポートサービス「連続開口設計サポート」は「スマートスケルトン」として2012年4月に開始したサービスです。従来、木造住宅では耐震強度を高めようとすると壁面が多くなり、窓を自由に設けることができませんでした。当サービスでは、開口部を耐力壁として評価できる開口ユニットと、ユニットごとの構造解析結果を提供し、これらを用いた家一棟の構造計算を行います。これにより木造住宅でも開口部を自由に配置し、四季や自然を身近に感じて暮らすことができる、開放感のある住空間を実現します。

当サービスを実際に活用されているビルダーさまからは「木造住宅における新しい開口部の取り方ができる」「筋交いによる耐力壁に左右されない自由な窓の配置が可能」といった声をいただいております。

なお、受賞商品は12月10日(木)から12日(土)に東京ビッグサイトで開催される「エコプロダクツ2015」の東4ホールウッドデザイン賞特設ブース内に紹介されます。

<参考資料>

■設計サポートサービス「連続開口設計サポート」

「連続開口設計サポート」は、一般の流通木材で構成した開口ユニットを用い、ユニットごとの構造解析を行い、予め壁倍率を算出します。それを元に、家一棟の構造計算を実施することで、一般の木造住宅を供給しているプレカット会社さまやビルダーさまで開口部を耐力壁とする在来木造住宅を提供可能とするシステムです。このシステムを用いることで、木造住宅で今まで潜在的に諦めていた開放的な住空間を、開口部を今まで以上に活用することで実現できます。

また、LIXILでは「連続開口設計サポート」の他にもビルダーさま向けに木造住宅の耐震や長期優良住宅、通風・創風設計サポート等の設計サポートを行っています。
参考:http://www.lixil.co.jp/lineup/construction_method/support/

■ビル用アルミ・木複合サッシ「E-SHAPE Window +Wood」

「E-SHAPE Window +Wood」は、耐候性、耐風圧強度で信頼のあるアルミ部材をフレームに使用し、室内側に国産木材を組み合わせたビル用アルミ・木複合サッシです。

参考:http://tostem.lixil.co.jp/lineup/bldg/sash/e-shapew_wood/

■「ウッドデザイン賞」について

本年度創設された「ウッドデザイン賞2015」(主催:ウッドデザイン賞運営事務局、後援:林野庁)は、「木」に関するあらゆるモノ・コトを対象に、暮らしを豊かにする、人を健やかにする、社会を豊かにするという3つの視点から、デザイン性が優れた製品・取組等を表彰する顕彰制度です。

初回となる今回は、全国から822点の応募があり、「ウッドデザイン賞(入賞)」を受賞した397点のなかから、「最優秀賞(農林水産大臣賞)」1点、「優秀賞(林野庁長官賞)」9点(3部門×3点)、「奨励賞(審査委員長賞)」30点(3部門×10点)が選出されました。

LIXILは今回、「連続開口設計サポート」がライフスタイルデザイン部門の技術・研究分野において、「優秀賞(林野庁長官賞)」を受賞しました。

1.表彰部門

(1)ライフスタイルデザイン部門
〜木を使って暮らしの質を高めているもの
木を使うことで機能性や利便性を高めている、新しい領域で木の活用が提案されている、消費者に木のある豊かな暮らしを提案している、建築・空間、木製品、コミュニケーション、技術・研究など。
(2)ハートフルデザイン部門
〜木を使って人の心と身体を健やかにしているもの
木を使うことで快適性を高めている、五感や感性に働きかける、リラックス効果や健康維持・増進効果がある、建築・空間、木製品、コミュニケーション、技術・研究など。
(3)ソーシャルデザイン部門
〜木を使って地域や社会を活性化しているもの
木を使うことで森林や地域の活性化に貢献している、人材を発掘・育成している、普及啓発効果が高い、作り手や担い手のストーリー性を伝えている建築・空間、木製品、コミュニケーション、技術・研究など。

2.応募分野

①建築・空間・建材・部材分野 店舗、施設、住宅、建材、部材等
②木製品分野 家具、インテリア、日用品、楽器、遊具等
③コミュニケーション分野 ワークショップ、プロモーション、人材育成、ビジネスモデル等
④技術・研究分野 技術、研究、調査、実験住宅、試作品等

3.審査委員会(建築・空間・建材・部材分野)

赤池 学(プロジェクトデザイナー、科学技術ジャーナリスト)【審査委員長】
伊香賀 俊治 (慶應義塾大学院 教授)【分野長】
相茶 正彦 (木材・バイオマス利用コンサルタント)
青木 謙治 (東京大学院 講師)
恒次 祐子 (森林総合研究所 主任研究員)