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【ニュースレター】三重・長野・茨城の森や里山の自然を守るボランティア活動
LIXIL「森でeこと(もりでいいこと)」
2015年春の活動を実施

2015年06月12日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、地域の豊かな自然を守り地域社会に貢献するため、行政やNPO、森林組合などと協働し、森や里山の環境を保全するボランティア活動「森でeこと」に2015年春も取り組みました。

三重県での「森でeこと」活動より
獣害防止ネットを整備する様子

「森でeこと」は、三重県、長野県、茨城県の3カ所を拠点に、春と秋の年2回実施しています。今年の春の活動には各県で働く社員を中心とした総勢189名が参加し、活動を通して地域と交流しながら身近な自然を守ることの大切さを学びました。

中でも三重県では、本年度より新たに、県内での森林保全活動に取り組む認定NPO法人「森林の風(もりのかぜ)」との協働が決定し、5月23日に伊賀市上阿波地区での活動を2年ぶりに再開しました。三重県での活動は、2008年に三重県が進める「企業の森づくり」に参画、伊賀市と森林保全協定を結んでスタートしてから、今回で通算11回となります。LIXILは、「森林の風」と協働し、企画・技術指導を受けながら、2020年までに2.76haの森林で植樹や、獣害防止ネットの設置や環境学習を計画しています。今回は老朽化した遊歩道や獣害防止ネットの整備、森林学習を行いました。

三重県での「森でeこと」活動より
間伐材を使って歩道を整備する様子

長野県では、県の進める「森林(もり)の里親促進事業」で下伊那郡阿智村と出会い、16haの森林区画を対象とした森林保全活動を2009年から行っています。5月30日に行われた活動では、阿智村の方々の指導のもと、間伐作業や作業道の整備、植樹などを実施しました。

茨城県では、2009年より土浦市宍塚を中心に里山の整備保全活動を展開する認定NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」と協働し、里山の生物 多様性を保全する活動に取り組んでいます。宍塚の里山は宍塚大池を囲むように約100haにわたって広がる豊かな自然です。6月6日に行われた活動では、落葉樹の成長を妨げ、林床に陽光が届かなくなる原因となる、常緑樹や雑草を取り除く作業を実施しました。

LIXILは、社員同士が交流するだけでなく、地域の方々や他企業とのコミュニケーションの場でもある「森でeこと」を通して、自然に親しみ、森や木を育む気持ちや活動継続の大切さを次世代へ伝えています。

<参考資料>

■三重県での活動について

遊歩道や獣害防止ネットの整備を行いました。遊歩道の整備では、老朽化した木を取り除き、隣の森から切り出した間伐材を用いて歩道を修復しました。また、数年前に植樹した木に取り付けた獣害防止ネットが苗木の成長を妨げていたことから、以前取り付けたネットを取り外したり修復したりしました。放置され、荒れた森を見ると、森林活動を継続していくことの重要性を実感します。

昼食には地元NPOの作った地産地消弁当を食べ、その後、森林の重要性や木の名前を勉強しながら、整備対象の森林周辺を散策し、最後は代表者による記念植樹を行いました。

遊歩道整備前

遊歩道整備後

森林施業認定NPO法人「森林の風」
代表 瀧口 邦夫(たきぐちくにお)氏

施業認定NPO法人「森林の風(もりのかぜ)」について

荒廃する水源の森を守るために「施業のセミプロ」を目標に2005年に設立した団体です。「まちのきこり人育成講座」を開催し、人材育成を進めつつ、企業と協働した森林再生や竹ポットによる育樹活動、小学校での森林教育活動など、実践活動と啓発活動を並行して行いながら森林保全活動を進めています。
・森林の風ホームページ: http://www.morinokaze.info/

代表の瀧口氏からのコメント

「共に森林環境保全を進めることになりました。森林活動は、草木の名前を覚えることから始まり、測量、間伐、枝打ちなど、非常に多岐にわたります。大切なことは、安全な活動を最優先に『共に汗をかく』ことです。共に考え学ぶことで、森林という自然の中で達成観を共有したいと考えます」

■長野県での活動について

間伐や作業道の補修、獣害防止ロープの設置を行いました。半年の間に雨によって土で埋まった作業道の水切りを整備しながら山を登ります。間伐作業では、阿智村の指導員の方からレクチャーを受けた後、チェーンソーを使って大きな木を倒しました。また、これまで間伐して残った木を熊から守るため、獣害防止ロープを木に巻きつけます。

昼食後には、初参加者による紅葉の記念植樹を行いました。何度も参加しているリピーターは、以前植えた木々の周りの整備や、樹木探しゲーム(写真を参考に木を探し、見付けたら、木の名前と葉を貼り付けた看板をつくる)をするなど、回数を重ねるごとに活動の広がりを感じます。

参加者による集合写真

チェーンソーを使っての間伐作業

■茨城県での活動について

フクロウの生息する雑木林で、生い茂る雑草を抜いたり、下草を刈ったり、アオキや竹などの常緑樹をのこぎりで切ったりしました。人の手で樹種を選びながら刈り取っていくことで、植物の多様性が生まれ、自然豊かな里山へと再生します。

雨上がりで下草が濡れている中、斜面で中腰になりながらの下草刈りは足腰に負担がかかります。特にシラカシは堅いので、数人で代わる代わる、のこぎりを使いながらの伐採には苦労しました。それでも予想以上に作業が進み、当初の予定より広い範囲を整備することができました。作業を終えた後は、日光がしっかりと地表まで届くようになり、明るい森に生まれ変わりました。

シラカシを伐採する参加者

伐採した木を片付ける

2015年春の活動概要

第11回 「森でeこと」三重 2015年5月23日(土) 9:00〜15:00 晴れ

活動場所 伊賀市上阿波地区
作業内容 遊歩道の整備、獣害ネットの整備、森林学習、記念植樹
参加者概要
全61人
社内参加者 40人 上野緑工場、久居工場、青山工場、名張工場、東濃工場、伊賀上野工場ほか
社外参加者 21人 社員の家族、認定NPO法人「森林の風」
三重県伊賀農林事務所、阿波生産森林組合

第12回 「森でeこと」長野 2015年5月30日(土) 9:30〜15:30 晴れ

活動場所 長野県下伊那郡阿智村
作業内容 作業道の整備、間伐、獣害防止ロープの設置、記念植樹
参加者概要
全68人
社内参加者 29人 駒ヶ根事業所、伊吹工場、可児工場、松本支店、名古屋支店ほか
社外参加者 39人 社員の家族、
阿智村智里西区住民、長野県下伊那地方事務所

第13回 「森でeこと」茨城 2015年6月6日(土) 9:30〜14:00 晴れ

活動場所 茨城県土浦市宍塚
作業内容 下草刈り
参加者概要
全60人
社内参加者 45人 筑波工場、下妻工場、土浦工場、藤花工場、大和工場、 石下工場ほか(グループ会社含む)
社外参加者 15人 社員の家族、認定NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」