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【川島織物セルコン社】琳派400年記念
『織物の意匠にやどる琳派』展 開催
「紫雲閣」綴織格天井の原画全98点 一挙公開
会  場: 川島織物セルコン 織物文化館
会  期: 2015年5月7日〜2016年3月31日

2015年06月16日

株式会社川島織物セルコン(本社:京都市 社長:山口進)は、琳派400年にちなみ、特別展示『織物の意匠にやどる琳派』展を2015年5月7日から2016年3月31日までの期間、当社が運営する織物文化館(京都市左京区)で開催します。

綴織格天井の原画全98点の一挙公開

琳派として広く知られている作品は、俵屋宗達の風神雷神図、尾形光琳の紅白梅図屏風などを代表とする屏風や絵画ですが、琳派の意匠は、絵画のみならず衣装や美術工芸品から空間デザインまで生活の様々なシーンで使われ、その時代に合わせ幅広く展開してきた事が大きな魅力のひとつです。もちろん織物も例外ではなく、帯や肩裏(羽織の裏に付ける生地)などの衣装や、壁張・天井張や窓掛(カーテン)などの室内装飾の意匠としても使われていました。

今回の展示では、最後の琳派と言われ、明治期には当社で織物デザインの研究も行った神坂雪佳の残したデザインを中心に、織物の意匠に見られる琳派を紹介します。豪華客船地洋丸の綴織パネル構想画や、芸艸堂※1(うんそうどう)が明治期に出版した図案帳など、雪佳の原画などを多くご紹介します。中でも、実業家 浅野総一郎(1848〜1930年)の建設した「紫雲閣」※2 の天井に用いられていた綴織格天井(つづれおりごうてんじょう)の原画全98点の一挙公開は圧巻です。

織物にやどる琳派の意匠を通して、琳派の新たな魅力をお伝えします。

※1 芸艸堂(うんそうどう http://www.unsodo.net/ ) 日本唯一の手木版和装本出版社。

※2 紫雲閣(しうんかく) 明治から大正期にかけて活躍した実業家 浅野総一郎が1909年、東京三田に迎賓館を備えた施設として建設した。明治期の名建築のひとつにあげられていたが、第二次世界大戦で消失。

※ 作品は四半期ごとに展示替えを行います。(展示内容については事前にお問い合わせ下さい)

<参考資料>

■開催概要■

川島織物セルコン織物文化館 特別展示 琳派400年記念『織物の意匠にやどる琳派』展

【会  期】
2015年5月7日〜2016年3月31日
【会  場】
川島織物セルコン 織物文化館
〒601-1192 京都市左京区静市市原町265 TEL:075-741-4120
【休館日】
土・日・祝祭日、夏季、年末年始(川島織物セルコン休業日)
【入館料】
無料
【見学予約】
見学は事前予約制 事前にお電話で予約を入れて下さい。
ご予約専用電話:075-741-4323

■主な展示作品■

  • 神坂雪佳筆 紫雲閣 綴織格天井原画「扇散らし日本名所之図」全図 明治期
  • 東翠石模写(原本:尾形光琳) 川島織物参考館 綴織壁張「光琳四季草花」 明治期
  • 神坂雪佳筆 日光丸談話室綴織パネル原画「嵐山三船祭」(船一艘)
  • 雁金屋「御用雛形帳 貮」 寛文四年

川島織物参考館 綴織壁張「光琳四季草花」

紫雲閣綴織格天井原画
「扇散らし日本名所之図」より
(磐城乙字ヶ瀧 陸前宮城野のうづら)

日光丸談話室綴織パネル原画
「嵐山三船祭」(船一艘)

※作品は四半期ごとに展示替えを行います。(展示内容については事前にお問い合わせ下さい)

■川島織物セルコン 織物文化館 概要■

1889年(明治22年)に二代川島甚兵衞が京都・三条高倉に建てた三階建ての洋館「織物参考館」に始まる国内最古の企業博物館。初代・二代川島甚兵衞がモノづくりの研究のため世界中から収集した染織品、古書類、製作してきた原画類・試織など、織物に関する貴重な資料を保管しています。

館内では、これらの史資料や当社が手がけてきたプロジェクトにまつわる資料やエピソードを紹介し、織物の魅力や当社のこだわりのモノづくりを紹介しています。

所在地:
〒601-1192 京都市左京区静市市原町265 株式会社川島織物セルコン内
TEL:
075-741-4120
入館料:
無料 ※事前ご予約制/ご予約専用TEL:075-741-4323
開館時間:
午前10時〜午後4時30分
(入館は午後4時まで)
休館日:
土曜日、日曜日、祝祭日、夏季、
年末年始(川島織物セルコン休業日)

ホームページ:

http://www.kawashimaselkon.co.jp/bunkakan/

アクセス :

●地下鉄「国際会館」駅より
 ・京都バス(52系統)「小町寺」下車 徒歩約5分
 ・タクシー 約10分
●叡山電車 鞍馬線「市原」駅下車 徒歩約7分
●京都駅より タクシーで約40分