ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

【ニュースレター】三重・長野・茨城の森や里山の自然を守るボランティア活動
「森でeこと(もりでいいこと)」
2015年秋の活動を実施
〜パッチディフェンスの設置にチャレンジ〜

2015年11月19日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、地域の豊かな自然を守り地域社会に貢献するため、行政やNPO、森林組合などと協働し、森や里山の環境を保全するボランティア活動「森でeこと」に2015年秋も取り組みました。

この活動は、現在では三重県、長野県、茨城県の3カ所を拠点に、春と秋の年2回実施しており、活動の効果は生物多様性、地球温暖化防止だけでなく、地域の水源の保全や、山崩れなどの災害防止にもつながります。今年の秋の活動には各県で働く従業員を中心とした総勢147名が参加し、活動を通して地域と交流しながら身近な自然を守ることの大切さを学びました。

※11月14日に予定していた茨城県の活動は雨天のため中止となりました。

今回は初の試みとして三重県の活動でパッチディフェンスの設置を実施しました。これは伊賀市初の取り組みとして、県・市からも注目されています。

パッチディフェンスとは、植栽した苗木をある範囲、網で囲ってシカの侵入を防ぐ方法のことです。従来のシカ除けの方法とは異なり、植栽した全領域を網(もしくは柵)で囲わずに、十数メートル四方にフェンスを巡らせシカに小さなオリと認識させ侵入を防ぎます。この方法は、他の地域で成功を収めており、今後の効果が期待されます。

参加者による集合写真

パッチディフェンス作業風景

LIXILは、従業員同士が交流するだけでなく、地域の方々との交流も深め、地域貢献の場でもある「森でeこと」を通して、自然に親しみ、森や木を育む気持ちや活動継続の大切さを次世代へ伝えています。

<参考資料>

■三重県での活動について

三重県には、上野緑工場、伊賀上野工場、青山工場、名張工場、久居工場といった多くの拠点があり、本年度からは県内で森林保全活動に取り組む認定NPO法人「森林の風(もりのかぜ)」との協働を開始し、企画・技術指導を受けています。今回は10月3日に秋の活動を実施し、パッチディフェンスの設置と枝打ち体験を行いました。

パッチディフェンスの設置は、ポールを立て、ネットを四方にはり、フェンス中に植樹を行います。各々自分が得意な作業を見つけながら、分担しつつ取り組みました。

また枝打ちとは木の下の方にある枝を取り払う作業のことです。木をまっすぐ成長させるためと、節を残さないために行われます。今回は4mのはしごを登って、のこぎりで枝打ちを体験しました。

パッチディフェンス設置

枝打ち作業

■長野県での活動について

長野県では、県の進める「森林(もり)の里親促進事業」で下伊那郡阿智村と出会い、16haの森林区画を対象とした森林保全活動を2009年から行っています。10月24日に実施した長野の活動では、長野県内に勤める従業員だけでなく、名古屋や埼玉など様々な拠点から従業員が集まり、間伐や炭原木の切り出し等の森林整備を行ったり、木工作で自然に触れ合ったりしました。

炭用の原木の切り出しでは、作業道のそばにある木を倒し、1m弱ほどに短く切っていきました。こちらの切り出した木は乾燥後、窯入れし炭を作り、次回の活動以降のお昼ごはんに使用する予定です。

子どもたちは、山の中で拾ったどんぐりやまつぼっくりを材料に、思い思いに工作を行いました。大人の参加者もつるでリースをつくるなど、楽しみながら自然に親しむ活動となりました。

チェーンソーを使っての間伐作業

間伐作業

2015年秋の活動概要

第12回 「森でeこと」三重 2015年10月3日(土) 9:00〜15:00 晴れ

活動場所 伊賀市上阿波地区
作業内容 パッチディフェンスの設置・枝打ち
参加者概要
全80人
社内参加者 57人 久居工場、上野緑工場、青山工場、名張工場、伊賀上野工場、他
社外参加者 23人 従業員の家族、認定NPO法人「森林の風」
三重県伊賀農林事務所・阿波生産森林組合

第13回 「森でeこと」長野 2015年10月24日(土) 9:30〜15:30 晴れ

活動場所 長野県下伊那郡阿智村
作業内容 間伐・原木の切り出し・木工作・植樹
参加者概要
全67人
社内参加者 30人 駒ヶ根事業所、伊吹工場、可児工場、松本支店、名古屋支店、関西支店他
社外参加者 37人 従業員の家族、阿智村智里西区住民、長野県下伊那地方事務所