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日本の窓の高性能化を一気に進める戦略商品
高性能ハイブリッド窓「サーモスL」新発売
一般的なアルミ窓(複層ガラス)と同等価格のハイブリッド窓を投入

2016年04月07日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、 日本の窓の高性能化を一気に進める戦略商品として、一般的なアルミ窓(複層ガラス)と同等価格のアルミと樹脂の高性能ハイブリッド窓「サーモスL」を開発し、西日本地区で2016年6月1日から、東日本地区で8月1日から販売を開始します。

2020年の省エネ基準義務化を見据え、日本の住宅のさらなる省エネ性能向上が求められるなか、LIXILでは2020年度までに高性能窓比率を70%以上に引き上げる窓事業戦略を進めています。

LIXILは、お住まいの地域や住宅の断熱性能に合わせて選択いただけるよう、すべてのグレードで窓の高性能化を促進し、2010年にアルミと樹脂のハイブリッド窓「サーモスH」を発売したのを皮切りに、従来樹脂窓と同等の断熱性能を実現した高性能ハイブリッド窓「サーモスX」、高性能樹脂窓「エルスターX」「エルスターS」、世界最高峰の断熱性能を持つ高性能窓「レガリス」を発売してきました。

そしてこの度、当社の窓事業戦略を推進する上で最大のボリュームゾーンである複層ガラス入りアルミ窓の地域に対して、一般的なアルミ窓(複層ガラス)と同等価格の高性能ハイブリッド窓「サーモスL」を発売することで、日本の窓の高性能化を一気に加速します。

高性能ハイブリッド窓「サーモスL」施工例

「サーモスL」は、アルミと樹脂のハイブリッド構造を採用しており、断熱性能は一般的なアルミ窓(複層ガラス)と比べると、熱貫流率4.07W/㎡・K(H-2等級)から3.49W/㎡・K(H-3等級)※1に向上しました。 さらに、Low-E複層ガラスと組み合わせることで2.33W/㎡・K(H-5等級)※1へと大きく向上します。

高い断熱性能を実現させるため、フレームの見付部分(正面から見えるフレームの幅)を細くし、より熱を通しにくい高性能なガラスの面積を最大化するという設計コンセプトのもと、一般的なアルミ窓と比べてガラス面積を15%※2拡大しています。また、フレームを隠して熱のロスを低減する「フレームイン構造」により、フレームを約50%※3スリム化し、室内から フレームが見えず、すっきりとした窓辺を実現します。

※1:平成25年度省エネルギー基準 建具とガラスの組み合わせによる開口部の熱貫流率(一般複層ガラス/Low-E複層ガラス(空気層10mm以上))
※2:縦すべり出し窓(オペレーター)W640 ×H1170 での比較
※3:縦すべり出し窓(オペレーター)での比較

LIXILでは、窓のリーディングカンパニーとして、国内最高性能の樹脂窓とハイブリッド窓に加え、普及価格の高性能ハイブリッド窓「サーモスL」を発売することで、日本の住宅の高性能化を加速させ、低炭素社会の構築に貢献していきます。

<参考資料>

■商品特長

1.アルミと樹脂のハイブリッド構造で、高い断熱性能を実現

高性能窓の3つの技術コンセプトである「フレーム高性能化」「ガラス面積最大化」「ガラス高性能化」により、熱貫流率2.33W/㎡・K(H-5等級)(Low-E複層ガラスの場合)の高い断熱性能を実現しています。
室外側に耐久性や強度に優れたアルミを、室内側に断熱性に優れた樹脂を採用。さらに「アンカー式グレチャン(特許取得済)」を採用することでガラスとフレームを強固に一体化し、窓としての強度を保ちながらフレームの極小化を実現。これにより熱を通しにくいガラスの面積を最大化し(従来品比:15%アップ)、優れた断熱性能を発揮します。
また、ガラスは、「一般複層ガラス」と、特殊金属膜の効果で一般複層ガラスの約2倍の高い断熱性を発揮する「Low-E複層ガラス」の2タイプをご用意しています。

2.フレームを約50%スリム化し、すっきりとした窓辺を実現

フレームを約50%スリム化し、さらに室内側のフレームと窓枠のラインを合わせ、フレームの露出を抑えて熱のロスを低減する「フレームイン構造」を採用しています。これにより、室内からフレームが見えず、すっきりとした窓辺が実現します。
また、フレームやハンドルをシンプルなデザインに仕上げることで、凹凸がなくなり清掃性も向上しています。さらに、ハンドルもスリムなフレームになじむよう“ノイズレス”を追求し、デザイン性を高めています。

3.躯体掛かり寸法36mmを確保し高耐久性を実現

住宅に窓を取り付ける際に重要となる躯体掛かり寸法は、「サーモスH」や「サーモスX」と同じ36mmを確保しています。窓の重量をしっかりと窓台※4に載せることで、躯体の負担軽減に配慮し、住宅の高耐久化に貢献します。

※4:窓を取り付ける下部にある横架材のこと

4.一般的なアルミ窓(複層ガラス)と同等価格にてご提供

一般的なアルミ窓(複層ガラス)と同等価格で、“高性能ハイブリッド窓”の商品化を実現しました。

<一般的なアルミ窓(複層ガラス)との上代価格比較例>

例)単体引違い窓、Low-E複層ガラス
  サイズW:1,690mm×H:1,370mmの場合

サーモスⅡ‐S
(アルミ窓・Low-E複層ガラス)
サーモスL
(ハイブリッド窓・Low-E複層ガラス)
上代価格 80,300円 80,300円

※価格は参考上代価格。ガラス込み、組立代・網戸代・配送費・消費税は含まれておりません。

5.家1棟分に対応する多彩な窓種をラインアップ

単体引違い窓をはじめとした一般的な品種はもちろん、雨戸付引違い窓や、カムラッチ仕様の縦すべり出し窓と横すべり出し窓、および勝手口ドアを含む、計28品種をご用意しました。

■基本性能 ※一部機種・サイズにより該当しないものがあります。

断 熱 性 能:
Low-E複層ガラス 熱貫流率2.33W/m2・K※5(H−5等級)
気 密 性 能:
A−4(2)等級
水 密 性 能:
W−4(35)等級
遮 音 性 能:
等級2・等級3(住宅性能表示)
耐風圧性能:
S−3(160)等級

※5:平成25年省エネルギー基準 建具とガラスの組み合わせによる開口部の熱貫流率

■カラー

外観(アルミ色)5色:
ブラック、オータムブラウン、シャイングレー、ナチュラルシルバー、ホワイト
内観(樹脂色)5色:
ブラック、オータムブラウン、シャイングレー、ナチュラルシルバー、ホワイト

■参考価格

単体引違い窓、Low-E複層ガラス
サイズW:1,690mm×H:1,370mmの場合
80,300円

※ガラス込み、組立代・網戸代・配送費・消費税は含まれておりません。

■発売日

西日本地区:2016年6月1日
東日本地区:2016年8月1日