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業界初、壁の上からアラミド繊維シートを“貼るだけ”のカンタン耐震リフォーム工法
「アラテクト」が「建材設備大賞」特別賞を受賞

2016年03月02日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、都市や建築・住宅の未来を切り開く優れた建材・設備を表彰する「建材設備大賞」(主催:日経アーキテクチュア、日経ホームビルダー)において、アラミド繊維シートを使用し室内側から壁・天井・床を壊さず耐震リフォーム工事が可能な業界初※1のカンタン耐震リフォーム工法「アラテクト」が、特別賞を受賞しました。

※ 繊維シートを用いた室内側から壁を壊さない耐震改修工法として(当社調べ)

LIXILが同賞を受賞するのは、前身の「ECHO CITY製品大賞」を含め、3年連続となります。また「アラテクト」は、「2015年度グッドデザイン賞」「HEADベストセレクション賞2015」に続く受賞となります。

カンタン耐震リフォーム工法「アラテクト」施工例

「建材設備大賞」は、2013年度から開始された「ECHO CITY製品大賞」を改称したもので、省エネ性能の高い製品や安全・安心に貢献する製品など、都市や建築・住宅の未来を切り開く優れた建材・設備を表彰することで、技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献することが目的に実施され、建築家の内藤廣氏を委員長とする審査委員会により選定されます。

「アラテクト」は、橋脚の補強や防弾服などにも使用される高強力繊維「アラミド繊維」を厚さ1mm以下のシート状に加工した「アラテクトシート」を用いることで、従来の一般的な耐震改修で必要とされてきた壁や天井の解体をすることなく、室内側から耐震リフォームを可能にしたLIXILの新工法です。大がかりな工事が不要となり、住みながら、短工期・低コストで耐震改修工事を行うことができます。

今回の審査においても、このように施工が簡単で工期が短く工事費を抑えた点が高く評価され、特別賞受賞となりました。

<参考資料>

■「アラテクト」について(2015年4月発売)

アラミド繊維は、引張強度が鉄の約7〜8倍の高強力繊維です。建築土木分野では橋脚補強や、その他特殊クレーン用ケーブルなど、各分野で強度が必要となる部分への使用実績があります。「アラテクト」では、このアラミド繊維に樹脂を含浸させ、厚さ1mm以下の薄い板状にしたシート(アラテクトシート)を、壁の耐震補強材として使用しました。

アラテクトシートを既存の室内壁の上から専用の座金・ビスで固定するだけの簡単施工で、構造用合板同等の耐力(5.3kN/m)を発揮します。

※下地となる既存壁が柱にせっこうボードを直張りした大壁の場合。 既存壁が横胴縁入りや上記以外の仕様、または真壁の場合には、壁を解体し、下地となるせっこうボードの取付けが必要です。 金物取付時には、壁の一部を壊す場合もあります。

「アラテクト」は、一般財団法人建築防災協会の「住宅等防災技術評価」を取得しており、木造軸組構法住宅の耐震改修工法として評価されています。取り扱いは、LIXILが主催する技術講習を受講された登録店さまのみとなり、お近くの登録店情報は アラテクトWEBページからご確認いただけます。
(アラテクトWEBページ:http://www.lixil.co.jp/lineup/construction_method/aratect/

■「建材設備大賞」について

【主催】
「日経アーキテクチュア」、「日経ホームビルダー」(日経BP社)
【選定基準】
技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献する点が重視され、評価する項目は、機能性、耐久性、安全性、防災性、省エネ性、意匠性、施工性、独創性など多岐にわたります。製品の性能面だけでなく、製品をつくるプロセス、社会やユーザーとの関わり方など製品をめぐる様々な取り組みについて評価されます。
【審査委員長】
内藤廣 氏(建築家、東京大学名誉教授)
【審査委員】
河野晴彦 氏(日本建設業連合会建築設計委員会委員長、大成建設常務執行役員設計本部長)、
金子一弘 氏(JBN環境委員会委員、金子建築工業代表取締役)、
日経アーキテクチュア編集長、日経ホームビルダー編集長