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業界初、壁の上からアラミド繊維シートを“張るだけ”のカンタン耐震リフォーム工法
「アラテクト」が「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016」
最優秀レジリエンス賞(住宅・建築)を受賞

2016年03月17日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016」(主催:一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会)において、アラミド繊維シートを使用し室内側から壁・天井・床を壊さず耐震リフォーム工事が可能な業界初のカンタン耐震リフォーム工法「アラテクト」が、最優秀レジリエンス賞(住宅・建築)を受賞しました。

※ 繊維シートを用いた室内側から壁を壊さない耐震改修工法として(当社調べ)

カンタン耐震リフォーム工法「アラテクト」施工例

「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」は、次世代に向けたレジリエンス社会構築のため、強くてしなやかな国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等を表彰する制度です。また、「アラテクト」の受賞は、「2015年度グッドデザイン賞」「HEADベストセレクション賞2015」「建材設備大賞2015特別賞」に続き、4つ目となります。

耐震リフォーム工法「アラテクト」は、橋脚の補強や防弾服などにも使用される高強力繊維「アラミド繊維」を厚さ1mm以下のシート状に加工した「アラテクトシート」を用いることで、従来の一般的な耐震改修で必要とされてきた壁や天井の解体をすることなく、室内側から耐震リフォームを可能にしたLIXILの新工法です。大がかりな工事が不要となり、住みながら、短工期・低コストで耐震改修工事を行うことができます。

薄くて軽量の「アラテクト」により耐震改修の可能性が広がり、和室の意匠を保存できる工法で日本家屋ならではの趣を残した改修を実現できたという声や、間取りを変更するリフォームで間仕切壁を取り払うので耐震性を高めたいという要望に応えられたという声を頂いております。

<参考資料>

■「アラテクト」について(2015年4月発売)

アラミド繊維は、引張強度が鉄の約7〜8倍の高強力繊維です。建築土木分野では橋脚補強や、その他特殊クレーン用ケーブルなど、各分野で強度が必要となる部分への使用実績があります。「アラテクト」では、このアラミド繊維に樹脂を含浸させ、厚さ1mm以下の薄い板状にしたシート(アラテクトシート)を、壁の耐震補強材として使用しました。

アラテクトシートを既存の室内壁の上から専用の座金・ビスで固定するだけの簡単施工で、構造用合板同等の耐力(5.3kN/m)を発揮します。

※下地となる既存壁が柱にせっこうボードを直張りした大壁の場合。 既存壁が横胴縁入りや上記以外の仕様、または真壁の場合には、壁を解体し、下地となるせっこうボードの取付けが必要です。 金物取付時には、壁の一部を壊す場合もあります。

「アラテクト」は、一般財団法人建築防災協会の「住宅等防災技術評価」を取得しており、木造軸組構法住宅の耐震改修工法として評価されています。取り扱いは、LIXILが主催する技術講習を受講された登録店さまのみとなり、お近くの登録店情報は アラテクトWEBページからご確認いただけます。
(アラテクトWEBページ:http://www.lixil.co.jp/lineup/construction_method/aratect/

■ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016について

「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」は、次世代に向けたレジリエンス社会を構築するために全国各地で展開されている"強靭化"(レジリエンス)に関する先進的な活動を発掘、評価、表彰する制度で、"強くてしなやかな国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等"を実施している企業・団体に対し、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会により選定されます。第2回となる今回は、「企業・産業部門」、「地方自治体部門」、「教育機関部門」、「NPO・市民活動部門」に加え、「先進エネルギー自治体大賞」、協賛賞「バイオマス大賞」が新設されました。
全6部門には、全国から多数の応募があり、一次選考(書類審査)と最終審査(審査委員審査)を経てグランプリ以下、各賞を決定いたしました。