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HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION
建築家 坂 茂氏と、画期的な住空間システムを提案
〜プランニングを自由自在にする建築技術革新〜

2016年06月22日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉、以下 LIXIL)は、2016年7月30日(土)〜2016年8月28日(日)、東京お台場(会場:臨海副都心J区、東京都江東区)で開催される「HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION」において、建築家 坂 茂氏と共に、画期的な住空間システムを提案します。

今回、LIXILが坂氏と共同で挑戦したのは、生活に必須なものを全て兼ね備えながらも、建主さまや建築業者さまからみて、簡潔明瞭かつ自由自在な住まいづくりです。LIXILが展示する設備や建材は、坂氏の考える建築の革新とも非常に良く親和しています。形の異なるさまざまなイノベーションを結集することで、ここにひとつの形として実現しました。

LIXILは、風呂・トイレ・キッチン・洗面など、住まいの生活インフラを一括りに配置・工事できる画期的なシステムユニットを考案しました。生活の核となる機能を集約したこのテクノロジーは、まさに「ライフコア(LIFE CORE)」と呼ぶべきものです。このユニットを使用すれば、建築の構造・工法を単純化でき、住み手も設計に関わることが可能となり、施工にも特別な技術が不要となります。既存のインフラ配管にとらわれることが無いので、大掛かりなリノベーションや、オフィスをマンションに、学校をホテルに、といった建物用途変更に、いっそう威力を発揮し、時代や社会の変化への対応も可能になります。

また、LIXILは人と自然をつなぎ、暮らしと開口部の新しい関係を創造していきます。内にいながらにして、外界を感じることのできる開口は、人々の暮らしに変化と豊かな感覚をもたらします。私たちは、「開・空間」という新しい考え方を提案し、大きな開口部が実現する快適で豊かな暮らしを、革新的なデザインとテクノロジーで実現します。「HOUSE VISION」では、驚くほど大きな窓が大胆に開閉され、眼前から消えてしまうようにできる駆動機構を取り入れました。古き良き日本の雨戸や蔀戸(しとみど)を彷彿させつつも、世界の現代建築に向けた暮らしの豊かさを提案します。

一方、建屋は、坂氏により、ペーパーハニカムを合板で挟み込むという、シンプルでありながら強度と軽さを兼ね備えた、全く新しい素材を用いて建てられました。外壁は防水シートをジッパーで固定するという斬新な発想の住宅で、建主さまが広さや間取りを自分で自在に構想することができ、「ライフコア」との組み合せで、さらにその特長を強く発揮します。

LIXILは、これからもあらゆる住空間を向上させる「リビングテクノロジー」に力を注ぎ、より良い暮らしを創造していきます。

■株式会社LIXIL 取締役 上席副社長執行役員 川本隆一のコメント

「不易流行」という言葉があります。物事には必ず変えるべき部分と、変えるべきでない部分がある。その「変える部分」に対して、どれだけイノベーティブな提案ができるかというところに私たちの未来はかかっているのではないでしょうか。「HOUSE VISION」では潜在する未来の可能性を、よりイノベーティブな具体例で提案しています。

■建築家 坂 茂氏のコメント

構造・工法を単純化し、住み手も設計に関わり、施工も特別な技術が不要となる、PHP(Paper Honeycomb + Plywood)システムを提案します。その特色を最大限引き出すため、LIXILの水まわり、空調、電気設備が集約される「ライフコア」が不可欠です。さらに、小さな空間でも、外に大きく開き拡張されるシステムに共同で取り組みました。

※LIXIL HOUSE VISION特設サイト(7月7日オープン)
http://www.lixil.co.jp/s/house_vision_2016/jp/default.htm

HOUSE VISIONについて

「HOUSE VISION」は、2010年、デザイナーの原 研哉氏を中心に、「新しい常識で都市に住もう」を理念に掲げ、現在の住生活の先にある日本人の暮らし方を具体的に提示するためにつくられた情報発信と研究のプラットフォームです。2回目の東京開催となる今回の「HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION」では、「個人」を意味する「Individual」と「個」を掛け合わせた造語である「CO-DIVIDUAL」(分かれてつながる/離れてあつまる)をテーマに、今後迎える少子高齢化、人口縮小の時代における、個と個の連携に目を凝らしながら、「家」を産業の交差点として潜在する未来の可能性を構想し、具体的なかたちに結実させていきます。

<参考資料> (敬称略)

■「HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION」開催概要

会期 2016年7月30日(土)から 2016年8月28日(日)
11:00〜20:00(最終入場 19:30)
会場 お台場・青海駅前 特設会場(臨海副都心J区/東京都江東区青海2-1)
展覧会ディレクター 原 研哉
会場構成 隈 研吾
参加企業・建築家 LIXIL ×坂 茂、
ヤマトホールディングス × 柴田 文江、Airbnb ×長谷川 豪、
Panasonic × 永山 祐子、無印良品 × アトリエ・ワン、
三越伊勢丹 × 谷尻 誠・吉田 愛、大東建託 × 藤本 壮介、
住友林業 ×西畠 清順 ×隈 研吾(会場構成)、
凸版印刷 × 原デザイン研究所、
TOTO・YKK AP × 五十嵐 淳・藤森 泰司、TOYOTA ×隈 研吾、
CCC ×原デザイン研究所(展示デザイン)×中島 信也(映像制作)、
AGF × 長谷川 豪、
公式サイト http://house-vision.jp
問い合わせ先 日本デザインセンター 原デザイン研究所 HOUSE VISION事務局
Tel: 03‐6264‐0330 E-mail: info@house-vision.jp

※8月19日(金)15時より、HOUSE VISION会場内メインテントにおいて、展覧会ディレクターである原 研哉氏とLIXIL 取締役 上席副社長執行役員 川本隆一のトークセッションを開催します。

■建築家:坂 茂

1957年東京生まれ。84年クーパー・ユニオン建築学部(ニューヨーク)を卒業。82-83年、磯崎新アトリエに勤務。85年、坂茂建築設計を設立。95年から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)コンサルタント、同時に災害支援活動団体 ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク (VAN)設立。主な作品に「カーテンウォールの家」、「ハノーバー国際博覧会日本館」、「ニコラス・G・ハイエック・センター」、「ポンピドー・センター・メス」などがある。これまでに、フランス建築アカデミー ゴールドメダル(2004)、アーノルド・W・ブルーナー記念賞建築部門世界建築賞(2005)、日本建築学会賞作品部門(2009)、ミュンヘン工科大学 名誉博士号(2009)、フランス国家功労勲章オフィシエ(2010)、オーギュスト・ペレ賞(2011)、芸術選奨文化部科学大臣賞 (2012)、フランス芸術文化勲章コマンドゥール(2014)、プリツカー建築賞(2014)、JIA日本建築大賞(2015)など数々の賞を受賞。2001年から2008年まで、慶応義塾大学環境情報学部教授。ハーバード大学GSD客員教授、コーネル大学客員教授(2010)を務め2011年10月より京都造形芸術大学教授、2015年9月より慶応義塾大学環境情報学部特別招聘教授に着任。

■LIXIL プレイベントのご案内

2016年7月7日(木)から7月28日(木)まで、HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITIONのエッセンスを垣間見ることができる展示をLIXIL:GINZA 1階で行います。展覧会ディレクターであるデザイナー・原 研哉氏のインタビューやHOUSE VISIONの紹介映像のほか、会場構成を担当した建築家・隈 研吾氏による会場モデルや坂 茂氏によるLIXILエキシビションハウスのモデルをご覧いただけます。

│開催概要│ 「HOUSE VISION 2016 プレ展示」

会期
2016年7月7日(木)〜7月28日(木)
場所
LIXIL:GINZA 1F レセプションスペース(東京都中央区京橋 3‐6‐18 東京建物京橋ビル)
休館日
水曜日
開館時間
10:00〜18:00
観覧料
無料

http://www1.lixil.co.jp/culture/information/100_culture/003540.html

※本展示に先立ち、原研哉氏によるトークイベントを開催します。

日時
2016 年7 月5 日(火)19:00〜
場所
LIXIL:GINZA 1F レセプションスペース
定員
定員 50名 *参加無料、先着順、要申込

【お申込・お問合せ】お名前、会社名、ご連絡先を記入の上、メール(xbn@lixil.com)よりお申込下さい。

【HOUSE VISION展覧会ディレクター:原 研哉】

photo © Yoshiaki Tsutsui

デザイナー・武蔵野美術大学教授
1958年生まれ。コミュニケーションデザインを基軸としつつ、「RE DESIGN」「HAPTIC」「SENSEWARE」など、新たな課題をデザインを通して社会に提示。長野五輪開閉会式プログラム、愛知万博ポスターでは日本文化に深く根をおろす仕事を展開。2002年より無印良品のアートディレクター。東京ADC賞グランプリ、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、原弘賞、世界インダストリアルデザイン・ビエンナーレ大賞など内外で受賞多数。2011年に北京を皮切りに個展を中国に巡回。主な著書に『デザインのデザイン』『白』『日本のデザイン』など。

LIXIL:GINZA について

LIXIL:GINZAは、LIXILの文化活動の拠点です。住生活・デザイン・建築・アートを深く掘り下げるギャラリーや出版の活動、独自の視点でセレクトした書籍を販売する書店、LIXILの考える住まいと暮らしのあり方を提案するレセプションスペース。 それぞれのエリアから豊かで快適な住生活のための情報を発信しています。

東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル
TEL:03-5250-6555 (LIXIL:GINZA代表)
開館時間:10:00〜18:00
休館日:水曜日、年末年始、夏季休暇
アクセス:地下鉄銀座線「京橋駅」1-2番出口より徒歩1分
       地下鉄有楽町線「銀座一丁目」駅 7番出口より徒歩3分
       地下鉄都営浅草線「宝町駅」A4番出口より直進、
       京橋駅交差点を左折・徒歩4分
※駐車場のご用意はございません。公共交通機関をご利用ください。