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衛生陶器『アクアセラミック』 2016年度の「グッドデザイン金賞」を受賞
 〜“ 陶器そのもの ( ・・・・・・ ) でトイレの汚れを解決する衛生陶器”〜

2016年10月28日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)では、本年4月からトイレの主要な商品にて発売開始した、「汚物」や「水アカ」による汚れというトイレ最大の悩みを解決する衛生陶器『アクアセラミック』が、公益財団法人日本デザイン振興会(略称:JDP)の主催する「2016年度グッドデザイン賞」受賞商品のなかで、特に優れたプロダクトと認められた「グッドデザイン金賞」(経済産業大臣賞)を受賞しました。

“新品の時の白さ輝きが100年つづく”衛生陶器『アクアセラミック』は、ユーザーのトイレに対する一番の困りごとである「清掃性」を解決するために開発した衛生陶器です。陶器表面を超親水性にすることで、付着した「汚物」の下へ水が入り込み、浮かして流します。また水アカが固着せず、「便器の黒ずみ」などの水アカ汚れがなくなります。そのため、簡単なお掃除でずっとキレイがつづきます。

LIXILはこれまでも継続的にトイレの清掃性を高める素材開発に注力してきました。『アクアセラミック』は、陶器そのものでトイレの汚れを解決し、お掃除の手間を大幅に減らします。またトイレをはじめ、洗面化粧台やトイレの手洗い場など陶器製の水回り商品においても、いつまでもキレイな状態で使えます。

LIXILは、今回の受賞を機に今後もトイレだけでなく、お客さまのニーズに幅広くお応えできる商品開発で、豊かで快適な住生活の未来に貢献していきます。

■LIXIL 専務役員 LIXIL Water Technology Japan CEO 有代 匡のコメント

このたび、“新品の時の白さ輝きが100年つづく”衛生陶器『アクアセラミック』が「グッドデザイン金賞」を受賞でき大変光栄です。

トイレに対するユーザーの一番の困りごとは清掃性であり、LIXILでは、そのユーザーニーズに応えるための技術開発を四半世紀に渡り取り組んできました。「衛生陶器そのものでトイレの汚れを解決する」、このトイレメーカーにとっての長年の悲願とも言える課題に対し、『アクアセラミック』の開発により、世間にひとつ答えを提示することができたと思います。

今後はトイレのみならず、他の陶器製の水回り製品においても『アクアセラミック』を活用した商品開発を進め、日本の住まいや暮らしの価値向上に努めていきます。

※LIXILデザインアワードwebサイト:http://www1.lixil.co.jp/design_award/
※アクアセラミック スペシャルサイト:http://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/s/aquaceramic/

<参考資料>

グッドデザイン賞審査員コメント

<審査員コメント>

便器への汚物の付着が全くなくなるなど、誰も想像しなかったことであるが、本製品では特殊な技術によって、水だけで付着した汚れが流れる。この技術が実現する、トイレ掃除の軽減や大便後の快適さは絶大で、住宅のみならずパブリックな場面でも大きく社会に貢献するだろう。また、本便器をすべてのグレードの製品に採用するという企業方針も素晴らしい。デザインを超えた「発明」とも呼べる画期的な製品は日本のトイレ環境を激変させるだろう。

“新品の時の白さが100年つづく”衛生陶器『アクアセラミック』の特長

■トイレの“汚れ”を防ぐ革新的技術

LIXILが、ユーザーのトイレに対する一番の困りごとである「清掃性」の解決に向け開発した、全く新しい衛生陶器『アクアセラミック』。「汚物」と「水アカ」の汚れを同時に防ぐという新たな性能と、「キズ汚れ」「細菌汚れ」を防止する従来の性能をあわせ持つことでトイレの4つの汚れすべてに応えることができる衛生陶器です。

汚物汚れを水のチカラで浮かして流す“超親水性”

『アクアセラミック』は、新開発の超親水性素材を、新製法で.薬と一体化。表面を水となじみやすい“超親水性”にすることで、陶器表面に付着した汚れ「汚物汚れ」を水の力で浮き上がらせ洗い流します。この“超親水性”により、今までよりも「汚物汚れ」がつきにくくなります。

「水アカ」の固着を防ぎ「便器の黒ずみ」の悩みを解消

『アクアセラミック』では、「水アカ」固着の原因となる、陶器表面の水酸基(-OH)と洗浄水に含まれる水アカ成分(シリカ)の化学結合を防ぐため、陶器表面に水酸基が露出しない構造設計。水アカが固着せず、水アカが起因した「便器の黒ずみ」などの水アカ汚れがなくなります。

使用実験でも水アカは固着しないことが確認され、『アクアセラミック』の技術を採用することで、特別なお掃除は不要となり、簡単にささっと掃除するだけで、便器をずっとキレイに保つことができます。

<従来陶器の水アカ形成メカニズム>

従来の陶器は、表面の水酸基(-OH)と、洗浄水(水道水)に含まれる 水アカ成分「シリカ(SiO2)」が化学結合し、水アカとして固着。そこに汚物やホコリ、鉄分が付着。また細菌が繁殖し黒ずみやピンクカビが発生します。


<アクアセラミックの組成イメージ>

「アクアセラミック」は、親水基(-OH)を露出しない構造にするために「汚物」と「水アカ」に対して防汚機能の役割を果たす特殊な物質を焼き付け、特殊物質を分子レベルで一体化させています。