2016年12月09日
会期 : 2017年1月12日(木)〜3月12日(日)
会場 : LIXILギャラリー
「彩釉泥器」 2016 H35×77×37cm
LIXILギャラリーでは、2017年1月12日(木)〜3月12日(日)の期間「美崎光邦展 −茫洋として−」を開催します。
美崎光邦氏は学生時代、旅先で小山冨士夫の窯に出会い、陶芸家をめざします。卒業後は日本各地の窯場を廻って陶技を学びました。現在では日本工芸会奨励賞、日本陶芸展大賞・秩父宮賜杯、菊池ビエンナーレ大賞と受賞を重ねる人気作家です。
美崎氏の作品はいずれも静謐さと緊張感にみち、見る者を魅了します。 《彩釉泥器(さいゆうでいき)》 シリーズは、青と白の化粧土を四層に重ねて擦り込んだ、表面の鮮やかなブルーが印象的な作品で、「茫洋として」という心象風景を映しています。
本展では、同シリーズでこれまでつくられてきたすっきりとした扁壺(へんこ)形とは異なる、ゆったりと横に広がるフォルムの作品(2016年作)7点をご覧頂けます。
「彩釉泥器」 2016 H24×40×30cm
│開催概要│
「美崎光邦展 −茫洋として−」
│展覧会の見どころ│
長い時にさらされて生まれてくるもの
美崎光邦氏は大学で法学部に在学していましたが、旅先で小山冨士夫の窯に出会い、陶芸家をめざします。卒業後に全国の窯元を廻って陶技を学び、現在では朝日陶芸展、日本伝統工芸展、長三賞展、陶芸ビエンナーレ、日本陶芸展、菊池ビエンナーレと数多くの賞を受賞する人気の作家です。
その作風はこれまで幾多の変化がありました。「1980年代の30歳の頃には世の中がピリピリしていたので、緊張感のある心をシンと静めるようなものを」制作していたそうですが、その作品は今なお静謐の中に緊張感をはらみ、見る者の心をとらえます。
《彩釉泥器》 シリーズの鮮やかなブルーは、青と白の化粧土を四層に擦り込み、口縁部には黒と茶の化粧土を擦り込んで、へらで磨き上げたのち、焼成したものです。時にさらされた情緒、風情が感じられる作品で、「茫洋と空に浮かぶ雲のようにゆったりと生きる」ことを理想としている作家のイメージが表現されています。
本展では、同シリーズでこれまでつくられてきたすっきりとした扁壺形とは異なる、ゆったりと横に広がるフォルムの作品(2016年作)7点をご覧頂けます。
│作者略歴│
美崎 光邦 (MISAKI Mitsukuni)