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世界最高峰※1の断熱性能を実現した高性能窓「レガリス」が
「建材設備大賞」において「大賞」を受賞

2017年02月15日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、都市や建築・住宅の未来を切り開く優れた建材・設備を表彰する「建材設備大賞」(主催:日経アーキテクチュア、日経ホームビルダー)において、「高性能5層ガラス」を採用し、世界最高峰の断熱性能(熱貫流率)0.55W/m2・K※2を実現した高性能窓「レガリス」が、「日経アーキテクチュア 日経ホームビルダー 建材設備大賞 大賞」を受賞しました。

LIXILは前身の「ECHO CITY製品大賞」から、3年連続特別賞を受賞し、今回、初めて「日経アーキテクチュア 日経ホームビルダー 建材設備大賞 大賞」を受賞しました。

※1:2017年2月15日現在、自社調べ / 市販サッシ(単一ガラス構造)における窓性能・仕様比較

※2:縦すべり出し窓(TF)16513レガリス専用5層ガラス(透明タイプ)JIS A 4710-2015による社内試験値

高性能窓「レガリス」施工例

「建材設備大賞」は、2013年度から開始された「ECHO CITY製品大賞」を改称したもので、省エネ性能の高い製品や安全・安心に貢献する製品など、都市や建築・住宅の未来を切り開く優れた建材・設備を表彰することで、技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献することが目的に実施され、建築家の内藤廣氏を委員長とする審査委員会により選定されます。

「レガリス」において新たに開発した世界初の「高性能5層ガラス」は、2mmと1.3mmの特殊薄板ガラスを使用した「スマートライト構造」の採用により、高断熱化と軽量化を両立しています。また、遮熱性の高いLow-Eグリーンガラスと透過性の高いLow-Eクリアガラスを組み合わせることで、耐久性に影響を及ぼすガラス内部の温度上昇を抑制しつつ、透明性も確保しました。さらに、ガラスを保持する専用樹脂スペーサー構造「バリアブルレイヤーシステム」の開発により、耐久性と構造の安定性を実現しています。熱を通しやすいフレームの見付部分(正面から見えるフレームの幅)を細くし、ガラスの面積を従来品と比べて約5%拡大することで、断熱性を向上させながら採光性・意匠性を高めたほか、フレームの見込寸法を拡大し、中空層(ホロー)を増やすと共に、ホロー内に断熱材を入れることで、フレームの断熱性と耐久性を向上しています。

今回の審査においても、断熱の点からこれまで壁にしていたような箇所を開口部にでき、新しい建築空間をつくりだせる可能性が評価され、建材設備大賞受賞となりました。

<参考資料>

「レガリス」について(2016年4月発売)

1.世界初、「高性能5層ガラス」を採用し、高い断熱性を実現

高い断熱性能を実現するため、レガリス専用となる「高性能5層ガラス」を採用。中央のガラスを除く4枚にLow-Eガラスを採用し、高性能ガス(アルゴンガス)を封入することで、高断熱化を実現しました。

「高性能5層ガラス」を実現する技術

①スマートライト構造

2mmと1.3mmの特殊薄板ガラスを使用することで、5枚のガラスでありながら 一般的なトリプルガラスと同等の重量を実現しています。

※1㎡あたりのガラス重量

②Low-Eガラス最適組み合わせ<特許出願中>

遮熱性の高いLow-Eグリーンガラスを室外側に配置し、透過性の高いLow-Eクリアガラスを室内側および中間部に配置することで、耐久性に悪影響を及ぼすガラス内部の温度上昇およびガラス中央部と端部の温度差を抑制し、5層ガラスでありながら透明性を確保しています。

③バリアブルレイヤーシステム<特許出願中>

中間ガラスを保持する上部と内外のガラスを保持する下部で構成される専用樹脂スペーサー構造「バリアブルレイヤーシステム」を開発し、耐久性と構造の安定性を確保しています。

2.フレームの高性能化による断熱性と耐久性の向上

見込寸法を拡大し、中空層(ホロー)を障子部分で2から7へ、窓枠部分で3から4へ増やすと共に、ホロー内に断熱材を入れることで、フレームの断熱性と耐久性を向上しています。

3.フレームを約10%スリム化し、ガラス面積を約5%拡大

見込を大きくし、断面形状にも工夫を加えることで、強度を確保しながら、フレームを極限までスリム化しています。総厚66mmの5層ガラスを保持しながら、従来の樹脂窓に比べ、フレームの見付寸法(正面から見えるフレームの幅)を約10%スリム化し、ガラス面積を約5%拡大。断熱性と意匠性に優れるだけでなく、明るい室内や開放感のある高い眺望性を可能にします。

4.住宅の高耐久化に貢献する基本設計と共通プラットフォームを採用

住宅に窓を取り付ける際に重要となる躯体掛かり寸法を36mmとし、窓の重量をしっかりと窓台に載せることで、躯体の負担軽減に配慮し、高耐久化に貢献します。また、高性能樹脂窓「エルスターX」や高性能ハイブリッド窓「サーモスX」等と共通のプラットフォームを採用、同一物件での使い分けも可能です。

「建材設備大賞」について

【主催】
「日経アーキテクチュア」、「日経ホームビルダー」(日経BP社)
【選定基準】
・ 技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献する点を重視して選定しています。
・ 評価する項目は、機能性、耐久性、安全性、防災性、省エネ性、意匠性、施工性、独創性など多岐にわたりますが、製品の性能面だけでなく、製品をつくるプロセス、社会やユーザーとの関わり方など製品をめぐる様々な取り組みについて評価されます。
【審査委員長】
内藤 廣 氏(建築家、東京大学名誉教授)
【審査委員】
河野 晴彦 氏(日本建設業連合会建築設計委員会委員長、大成建設常務執行役員設計本部長)
金子 一弘 氏(JBN環境委員会委員、金子建築工業代表取締役)
宮沢 洋 氏(日経アーキテクチュア編集長)
桑原 豊 氏(日経ホームビルダー編集長)
小原 隆 氏(日経BPインフラ総合研究所上席研究員)