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世界の衛生問題解決とともに、日本国内における理解を促進するための新たな取り組み
「世界の衛生環境を改善しよう!みんなにトイレをプロジェクト」スタート
〜日本でのシャワートイレ1台の売り上げにつき、途上国の人々に「SATO」1台を無償提供〜

2017年02月27日

住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉、以下LIXIL)は、LIXILが日本で提供する全ての一体型シャワートイレ(サティス、プレアス等)1台の購入につき、簡易式トイレ「SATO(Safe Toilet/安全なトイレ)」1台をアジア、アフリカの国々に寄付することで衛生環境の改善につなげる「世界の衛生環境を改善しよう!みんなにトイレをプロジェクト」を2017年4月よりスタートします。

本プロジェクトは、半年間の活動期間を通じて、日本において世界の衛生課題への理解を広めることを目的としており、LIXILが日本市場で、このようなコーズ・リレーテッド・マーケティング※1を実施するのは、今回が初となります。

※1:企業が消費者の製品購入による売り上げの一部を社会貢献へつなげる活動

LIXIL では、「グローバルな衛生課題の解決」をコーポレート・レスポンシビリティ戦略の柱の一つとして位置づけ、2020 年までに 1 億人の衛生環境を向上させるという目標達成に向けた積極的な取り組みを続けています。LIXILが途上国向けに提供する「SATO」は、従来の汲み取り式トイレの課題となっていた悪臭やハエが媒介する病気の伝染を防ぐことができる簡易式トイレであり、LIXILでは目標達成に向けた主要な戦略の一つとして、「SATO」の事業と提供地域の拡大を進めています。「SATO」は、すでに世界14か国以上で100万台超が利用されており、500万人以上の衛生環境の向上につながっています。

今回のプロジェクトは、安全で衛生的なトイレが不足する地域の人々に「SATO」を提供できるよう、国連機関や国際NGOの協力を受けて実施します。寄付にあたっての協力団体として、世界の難民の保護と支援を行う国連機関「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」の公式支援窓口である「国連UNHCR協会」、世界の水と衛生環境の改善に取り組む国際NGO「ウォーターエイド」、世界最大のNGOで貧困層を支援する「BRAC(Bangladesh Rural Advancement Committee)」、住環境の改善に向けて家の建築支援や衛生設備の設置支援を行う国際NGO「ハビタット・フォー・ヒューマニティ」が現時点で決定しております。これらの国連機関や国際NGOとの連携により、適切な寄付先の選定、現地での「SATO」の設置に加え、「SATO」の機能性や社会的なメリットを伝えることで、トイレの利用を定着させるための啓発活動をあわせて実施していきます。

またLIXILでは「SATO」事業と提供地域の拡充も推進しています。現在、バングラデシュとウガンダにおいて、「SATO」の製造拠点と販売チャネルを確立していますが、この度、インドとケニアにおいても、現地での生産、販売等において中心的役割を担うパートナー企業とライセンス契約を締結し、生産体制の強化と提供地域を拡大していきます。

LIXIL取締役社長兼CEOの瀬戸欣哉のコメント

「世界で3人に1人が安全で衛生的なトイレを利用できない生活を送っているという現実は、日本では、実感を持って理解するのが難しいかもしれません。しかしながら、LIXILは、世界のすべての人に安全で衛生的なトイレを普及させ、衛生環境を改善することは重要だと考えています。そして、この実現のためには、私たちは協力して行動を起こさなくてはなりません。新プロジェクトを通じて、様々な国際機関と連携することで、必要とする人々に衛生的なトイレを提供するとともに、日本においても、途上国が抱える衛生課題についての理解促進を図っていきます」

<参考資料>

「世界の衛生環境を改善しよう!みんなにトイレをプロジェクト」

本プロジェクトは、LIXILと国連機関や国際NGOが連携し、トイレが不足するアジアやアフリカの国々に、病気の感染や悪臭を防ぐ簡易式トイレ「SATO」を提供することで、トイレを使うことによるメリットを伝え、適切な衛生習慣を普及させることを目指しています。LIXILの全ての一体型シャワートイレ1台のご購入につき、簡易式トイレ「SATO」を1台寄付します。

また本プロジェクトを通して、世界における衛生問題について日本での理解を高めることも目的としています。

対象商品:LIXILが販売する全ての一体型シャワートイレ
期間:2017年4月〜9月
URL:http://www.lixil.co.jp/minnanitoirewopj/

SATO

簡易式トイレ「SATO」は、高価格帯のトイレと同様に、流体力学分析によってスムーズな水洗を追求するなど、度重なる設計変更やフィールドテストを経て開発しており、現在、様々な地域の文化や慣習、規制などに対応した複数モデルを展開しています。LIXILでは、昨年10月に受けた3度目のビル&メリンダ・ゲイツ財団からの資金助成を活用し、2020年までに1億人の衛生環境を改善する目標に向け、さらなる「SATO」事業の拡充を図っていきます。