2017年07月28日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、建材・設備機器メーカーのリーディングカンパニーとして、環境負荷のさらなる低減を目指し、政府による「エネルギー基本計画」で掲げられた2020年度に先立ち、LIXIL商品に搭載される全ての照明をLED化することを決定しました。
美彩(Bisai)
玄関ドア上 LED照明
照明業界では、世界の温室効果ガス排出量の削減に寄与するため、政府目標「半導体照明占有率:2020年にフロー100%、2030年にストック100%」と日本照明器具工業会の目標「SSL照明(半導体照明)占有率:2020年にフロー100%、ストック50%」の達成に向け省エネで環境にやさしい照明の普及促進に取り組んでいます。
LIXILグループは、2016年に「環境ビジョン2030」を策定し、技術革新による省エネ・節水といった「製品・サービスによる環境貢献」が、原材料調達から製造、製品の使用などサプライチェーン全体の「事業活動による環境負荷」を超える「環境負荷ネットゼロ」を目指しています。LIXILはこの方針に則り、既存商品および新規開発商品に搭載される照明のLED化を進めております。
そしてこの度当社では、照明器具によるCO2排出量のさらなる削減に向けて、2020年度に先立ち、国内のLIXIL商品に搭載される全ての照明をLEDに切り替えることを決定しました。具体的には、2017年より順次LED照明に切り替え、まずエクステリアや玄関ドアをはじめとする住宅やビルの外観や外構に使用する商品の照明のLED化を2017年度までに完了させます。また、浴室や洗面化粧台などの水まわり商品に関しても、順次切り替えを進め、2020年に先立って完了を目指します。全ての商品をLED照明に切り替えることで、照明器具におけるCO2の排出量は、2015年度に比べ43%(約3万2千トン)の削減に貢献します。
LIXILは今後も、総合住生活企業のリーディングカンパニーとして、調達から生産、流通、製品の使用・廃棄やサービスの利用に至るまで、すべてのプロセスにおいて、水、エネルギー、その他資源の保全に努めてまいります。
<参考資料>
エクステリアや玄関ドアなどの、住宅やビルの外観や外構に使用する金属商品の照明は、2017年度に全ての切り替えが完了します。また、浴室や洗面化粧台などの水まわり商品の照明は、2020年度に先立ったLED化を計画しています。水まわり全ての商品が切り替わることで、約11万トンのCO2削減に貢献します。
2015年度実績 | 2016年度実績 | 2020年度計画 | 備考 | ||
洗面化粧台 | CO2排出量(トン) | 54,364 | 50,902 | 22,693 | ※15年間使用した場合の算定値 |
CO2削減貢献量(トン) | 10,073 | 14,430 | 42,538 | ||
浴室 | CO2排出量(トン) | 14,866 | 17,202 | 15,635 | ※15年間使用した場合の算定値 |
CO2削減貢献量(トン) | 28,135 | 34,584 | 65,796 | ||
キッチン | CO2排出量(トン) | 3,861 | 3,872 | 3,116 | ※15年間使用した場合の算定値 |
CO2削減貢献量(トン) | 1,282 | 1,553 | 2,942 | ||
合計 | CO2排出量(トン) | 73,091 | 71,975 | 41,444 | |
CO2削減貢献量(トン) | 39,490 | 50,467 | 111,277 |
※算出条件:LIXILビジネス情報 環境配慮設計・エコ商品ページにて公開しています。
http://www.biz-lixil.com/service/law/eco_products/products_data.html
※2020年度計画:2016年度実績と同じ販売台数で、全ての照明がLED照明に切り替わったとして算定した推計値。
蛍光灯照明と同等の明るさを保ちながら、LED照明の特長である長寿命化で、従来の蛍光灯の3〜6.7※倍程長く持ちます。また、CO2の削減につながり、環境への負荷も低減します。
※日本照明工業会ホームページ公開の数値を元に算出
システムバスルーム「SPAGE(スパージュ)」
ライン照明(調光機能付)+ダウンライト(LE-D1-7A)
・ 年間1,600円削減(従来比84%削減)
・ 年間CO2削減量 26kg
洗面化粧台「LUMISIS(ルミシス)」
上部LED照明(6W)
・ 年間500円削減(従来比75%削減)
・ 年間CO2削減量 8kg
・ 2030年に環境負荷ネットゼロ(±ゼロ)を実現
LIXILグループは「環境ビジョン2030」を策定し、技術革新による省エネ・節水といった「製品・サービスによる環境貢献」が、原材料調達から製造、製品の使用などサプライチェーン全体の「事業活動による環境負荷」を超える「環境負荷ネットゼロ」を目指しています。
LIXILの事業活動の環境負荷は、製品使用時が全体の約7割を占めます。優れた環境性能と快適性を両立する製品・サービスを開発・提供することで、気候変動という社会課題の解決に貢献します。