2017年12月04日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)は、より便利で安心な「これからの住まい」を実現するため、家電やデジタル機器だけではなく、玄関ドアや窓シャッターなどの建材までIoT技術でトータルにつながる、住まいのリンクシステムを開発しました。
LIXILではこのシステムを、建材とAIスピーカーを連携させた国内初※1の商品として、2018年4月(予定)より全国で発売します。
※1 当社調べ
住まいのリンクシステムが可能にする“これからの住まい”
LIXILが考える「これからの住まい」は、“省エネで健康・快適な住まい(住宅性能の向上)”と“より便利で安心な暮らし(生活価値の向上)”の両面から、豊かで快適な住生活をサポートする住まいです。LIXILではこれまで、“住まいのIoT”に関する実証実験施設※2での研究を通じて“これからの快適な住生活”についての知見やノウハウを蓄積してきました。
※2 東京大学生産技術研究所とLIXILの共同実証実験住宅(COMMAハウス)や、人・モノ・家・社会が情報で結ばれた「住生活の未来」についての研究施設(U2-Home)など
このたび誕生したLIXILの新システムは、家電だけではなく建材、住宅設備機器などを操作・連携させる「ホームコントローラ」と、各種センサや、カメラ、AIスピーカーなどを操作・連携させる「リンクコントローラ」を、LIXIL独自の技術により融合させることで、住まいをトータルでIoT連携させる新しいシステムです。これにより、住宅内のさまざまな操作機器と各種センサが連携し、AIスピーカーやスマートフォンアプリによる一括管理・コントロールはもちろんのこと、普段何気なく操作している玄関ドアの開閉など、建材を操作することでも、エアコンや照明を自動で連動させることが可能となり、これまでにない快適な住生活の可能性を広げます。
また、離れて暮らす家族や、外出時の子供の帰宅など、玄関ドアの開閉を“きっかけ”にカメラが連動し、その映像をメールでスマートフォンにお知らせすることなども可能です。さらに、このシステムには、一般的な家電製品で使われる赤外線式のリモコンも組み合わせることができ、暮らし方にあわせた機能を自由にカスタマイズすることも可能です。
LIXILでは今後も、本システムを中心に、LIXILの建材・住宅設備との連携強化だけでなく、さまざまな企業の先進デバイスとの連携強化を図り、さらに将来的には地域コミュニティやサービスとの連携も視野に入れ“これからの快適な住生活”の実現を目指した開発を進めてまいります。
<参考資料>
LIXILが提案する住まいのリンクシステムは、住まいの中のさまざまな機器や建材、センサをインターネットでリンクさせることで、ひとつ先の便利と安心を提供する新たなシステムです。
建材とAIスピーカーをつなぎ、住まいをトータルでIoT連携させるシステムは、国内初の商品となります。
<システム構成>
本システムは、家庭の電気機器をつなぐことで、エネルギーの使用状況の見える化や家電機器の遠隔操作を可能にする「ホームコントローラ」と、住宅に設置したセンサやカメラによって見守り・防犯を可能にする「リンクコントローラ」、そして両者をLIXIL独自の技術で一括連携させる「ルーター」によって構成されます。
これにより、AIスピーカーやスマートフォンアプリによる一括管理・コントロールが可能となり、これまでにない快適な住生活の可能性を広げます。
・ 建材・設備・家電製品等の遠隔操作
家中の照明や家電製品・給湯設備・窓シャッターなどさまざまな設備を、スマートフォンアプリから遠隔で操作することができます。
外出先から消し忘れた照明やエアコンをオフにしたり、帰宅時間にあわせてお風呂を沸かしておくこともできます。また外出したあとに戸締りをしたかどうか不安になったときも、アプリからカギの開閉履歴をチェックし、遠隔操作で戸締りすることも可能です。
・ センサや音声認識による自動制御
AIスピーカーによって、ご自宅のさまざまな設備を一括管理。出かける際に、AIスピーカーに一声かけるだけで、照明やエアコンをオフにしたり、シャッターを閉めたりすることも可能です。
また、玄関ドアの開閉との連動も可能なので、帰宅時に玄関ドアを開けると同時に照明が点灯するように設定することも可能です。
・ 留守宅や実家の見守り/防犯
住宅内に設置した各種センサやカメラを一括管理することで、外出先からスマートフォンで自宅を見守ることができるようになります。
玄関に設置したIPカメラの人感センサにより、子どもの帰宅や不審者の侵入など、すぐさま動画付きメールで確認することができます。
・ エネルギーや生活習慣の見える化
ガス・電気・水道の使用量で生活状況を把握できます。また、生活パターンを読み取って、おすすめの電力会社や電力プランをお知らせします。
何をきっかけ(トリガー)として、どのような動作(アクション)に繋げるのかというルール設計を、ユーザーが自由に設定できる仕様としています。これにより、ユーザーさまの生活スタイルや世帯構成など一軒一軒に合わせた設定を可能にします。
さらに、このシステムには、一般的な家電製品で使われる赤外線式のリモコンも組み合わせることができ、暮らし方にあわせた機能を自由にカスタマイズすることも可能です。
本システムの発売にあたっては、困りごとや目的に合わせて必要な機能を自由にカスタマイズできるよう展開していくほか、選びやすいパッケージ商品もあわせてご用意する予定です。
■販売地域
全国
■発売日
2018年4月(予定)