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やきもの展のご案内

2018年09月07日

中村康平展 「思考の器」

会期:2018年10月5日(金)〜10月23日(火)
会場:LIXILギャラリー

井戸茶碗 W170×H115mm

LIXILギャラリーでは2018年10月5日(金)〜10月23日(火)の期間、中村康平展「思考の器」を開催します。
金沢の陶芸家の家に生まれた中村康平氏は、多摩美術大学彫刻科を卒業し、前衛的なオブジェ陶の旗手として活躍してきました。その造形作品はニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されるなど、国内外で高い評価を得ています。
そしてこの十数年は、新たに抹茶碗を制作して人気を得ています。今展では中村氏が「思考の器」と呼ぶ茶碗約10点を展示します。

白楽茶碗 W125×H100mm

│開催概要│

中村康平展 「思考の器」

会 期
2018年10月5日(金)〜10月23日(火)
休館日
水曜日
開館時間
10:00〜18:00
企画制作
株式会社LIXIL
会 場
LIXILギャラリー
入場料
無料
会場写真
http://www.livingculture.lixil/topics/gallery/gallery3/g3-1810/

│関連企画│

アーティスト・トーク

本展のアドバイザーである森孝一氏が、中村康平氏へインタビュー形式でトークを行います。

開催日時
2018年10月5日(金)18:00〜18:30
会 場
LIXILギャラリー

│展覧会の見どころ│

 

中村氏は、陶芸に対する自身の考え方について「造形が現代的であるより、考えが現代の思想であることに意義を感じます。今、時代は近代の反省の意味合いもあり、日本文化再考、古典回帰の意義に目覚めているわけですが、陶芸家の私は古陶磁を<写す>のではなく、<引用>することでその意義を表現できると考えています」と語ります。
今展では、井戸茶碗、青井戸茶碗、カセ黒楽茶碗、白楽茶碗(不二山)、伊羅保茶碗、刷毛目茶碗、粉引茶碗、三島茶碗など約10点が展示されます。
中村氏の「思考の器」を会場にてご覧ください。

│作者略歴│

中村康平 (NAKAMURA Kohei)

1948
中村梅山の三男として金沢に生まれる
1973
多摩美術大学彫刻科卒業
1979
文化庁第一回国内研修員に選ばれる
1984
「現代の陶芸Ⅱ いま大きなやきものになにが見えるか」(山口県立美術館/山口)
1986
「国際陶磁器フェスティバル美濃'86」(多治見・岐阜)
「大阪現代アートフェア'86」(大阪府立現代美術センター/大阪)
1988
「シガ・アニュアル'88 陶・生まれ変わる造形」(滋賀県立近代美術館/滋賀)
1989
「今日のクレイ・ワーク」(神奈川県民ホール/神奈川)
「'89八木一夫賞現代陶芸展」グランプリ受賞(東京、大阪)
「国際陶磁器フェスティバル美濃'89」(多治見・岐阜)
1990
「日本のクレイ・ワーク」 国際交流基金
(韓国/オーストラリア/マレーシア/インドネシア/タイ)
「朝日現代クラフト展」 招待(うめだ阪急/大阪、有楽町阪急/東京)
「セラミック・アネックス・シガラキ」(信楽伝統産業会館、滋賀県立近代美術館ギャラリー/滋賀)
1991
「国際現代陶芸展「変貌する陶芸」(滋賀県立陶芸の森/滋賀)
「『土・メッセージ』IN美濃」(多治見市文化会館/岐阜)
1992
「国際コンテンポラリーアートフェア」(パシフィコ横浜/神奈川)
「日本の陶芸『今』100選展」(三越エトワール/パリ・フランス、本支店巡回)
「陶芸の現代性」(神戸西武/兵庫、西武池袋/東京)
「日本六古窯陶芸選抜展」(瀬戸市文化センター/愛知)
「名古屋市民芸術祭'92 陶―空間の磁場」(名古屋市民ギャラリー/愛知)
「International Exhibition of Ceramic Art」(国立歴史博物館/台湾)
1993
「現代の陶芸 1950−1990」(愛知県美術館/愛知)
1994
「国際現代陶芸展」(愛知県陶磁美術館/愛知)
1996
「サントリー美術館大賞特別展」(サントリー美術館/東京)
1999
「Contemporary Ceramic Art」(メトロポリタン美術館/ニューヨーク・アメリカ)
「陶芸ジャパン」(大阪国際見本市/大阪)
「日本の工芸『今』100選展」(三越エトワール/パリ・フランス、本支店巡回)
「日本現代陶芸―前衛の動向」
(ファン・ボンメル・ファン・ダン・フェンロ市立美術館/オランダ)
2005
「アルス・ノーヴァ:現代美術と工芸のはざまに」(東京都現代美術館/東京)
2009
「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ」(十日町・新潟)
2012
「工芸未来派」(金沢21世紀美術館/石川)
2013
「現代の名碗」(菊池寛実記念智美術館/東京)
2016
「工芸未来派」(ミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン/ニューヨーク・アメリカ他)