2018年09月18日
株式会社川島織物セルコン(本社:京都市 社長:山口進)は、本社に併設の川島織物文化館(京都市左京区)で、明治150年・平成30年を記念し、『皇室とのゆかり 行啓とご即位のしつらえ』展 を2018年9月20日から2019年10月18日まで開催します。
日像帽額試織裂「五彩瑞雲」
古くから皇室は伝統文化の継承に様々なかたちで寄与してきました。皇室行事の継承もそのひとつで、行事に纏わる装飾品は伝統技術の粋といえる品々で、織物も例外ではありません。この特別展では、来年の「退位の礼」・「即位の礼」を前に、大正天皇の即位礼に用いられた装飾織物の制作過程を展示します。
4年もの歳月を費やして準備が進められた大正天皇の即位礼に用いられた装飾織物は、どれも繊細で美しい織物ですが、なかでも、紫宸殿(ししんでん)南面の上長押(うわなげし)に掛けられた帽額(もこう)と呼ばれる幕は、幅が27.45mもあり大変優美で目を引く織物です。しかし、先例の記録がなく、デザインの考案や織機の使い方など、制作には様々な物語がありました。この様な制作の工夫や取り組みなどを紹介します。
また同時に、明治43年に皇太子(後の大正天皇)に行啓いただいた際の御椅子も展示し、当時のおもてなしについても紹介します。
<参考資料>
・ 大正・昭和即位礼 日像帽額試織裂「五彩瑞雲(ごさいずいうん)」
・ 明治43年 皇太子殿下(後の大正天皇)行啓時御椅子
・ 7号御料車御座所 吹寄・仕切張地原画 「波に戯れる千鳥」
明治43年 皇太子殿下行啓時御椅子
7号御料車御座所 仕切張地原画
「波に戯れる千鳥」(朝)
※会期中一部作品の展示替えを行います。(展示内容については事前にお問い合わせ下さい)