2019年02月13日
株式会社川島織物セルコン(本社:京都市 社長:山口進)は、本社に併設の川島織物文化館(京都市左京区)で、2025年の大阪・関西万国博覧会の開催決定を記念し、『万国博覧会と川島織物』展 を2019年2月15日から2020年1月31日まで開催します。
川島織物(当時)は、日本の織物を世界に広めたいとの思いから、1889年のパリ万国博に出展以来、様々な万国博覧会で作品を発表し、数多くの賞を受賞しました。船で数か月かけて渡航するしか手段の無かった明治期に、大きな作品を出展した心意気、世界に認められる品質を追求した探究心は、当社のモノづくりの礎となっています。
今回は、2025年の大阪・関西での万国博覧会の開催決定を記念し、川島織物が万国博覧会に出展した際の資料を紹介します。シカゴ万博(1893)に出展し、現在、シカゴフィールド自然史博物館に収蔵されている綴織「日光祭礼」の下絵と試織、パリ万博(1900)に出展した綴織壁掛の原画「武具曝涼図」などを展示、繊細な手仕事の技を紹介します。
日本は1867年のパリ万博に初参加して以来、万博への参加を通して西洋の技術や文化を吸収していきましたが、同時に会場で驚きの目で迎えられたのは、優れた技術で生み出された日本の美術工芸品でした。世界を驚かせた日本の技術を是非ご覧ください。また今回は特別企画として、普段入る事の出来ない織物工場と川島織物文化館の見学ツアーも開催します。
<参考資料>
・ 1893年シカゴ万博出展 綴織壁掛下絵「日光祭礼」(田村宗立筆)部分
・ 1893年シカゴ万博出展 綴織壁掛試織「日光祭礼」
・ 1900年パリ万博出展 綴織壁掛原画「武具曝涼図」(守住勇魚筆)
・ 1905年リエージュ万博出展 「綴織の織り方」(川島織物パンフレット)
綴織壁掛下絵「日光祭礼」(田村宗立筆)部分
「綴織の織り方」(川島織物パンフレット)
綴織壁掛原画「武具曝涼図」(守住勇魚筆)
※会期中一部作品の展示替えを行います。(展示内容については事前にお問い合わせ下さい)
非公開手織工場見学 と 展示品解説
普段は入れない緞帳や帯を製作している手織工場と、川島織物文化館を作品解説付きで案内するツアーを実施します。