2015年12月02日
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、IoTの世界的権威である東京大学大学院情報学環ユビキタス情報社会基盤研究 センター長の坂村健教授の協力を得て実証実験施設(2017年竣工予定)を建設するなど、住生活におけるIoTの活用に向けた「LIXIL IoT House プロジェクト」を開始します。
LIXILは、2020年までに「世界で最も企業価値が高く、革新的で信頼されるリビングテクノロジー企業となる」というビジョンのもと、イノベーションを通じて住生活のあらゆるシーンで 新しい「価値」を創造することに尽力しています。
このビジョンのもと、これまでも人やモノ、家が情報で結びついた「住生活の未来」について研究を重ねてきました。2009年に研究を開始した研究施設「U2−Home(ユースクウェアホーム)」 では、センサーを使用し、生活シーンに合わせて住環境をコントロールするなど、情報化された住まいでの生活について研究してきました。
本プロジェクトでは、新たな試みとして、社員モニターを活用した実生活での検証や、理想モデルに基づく実証実験施設での検証などを通じて、住まいの中でのIoTの可能性を追求していきます。
具体的には、まず第1フェーズ(2015年〜2016年)で構想・予備実験を行い、第2フェーズ(2016年〜2017年)では実証環境の構築、そして第3フェーズ(2017年〜)では、実際に実証実験による有効性の検証を行います。
LIXILは今後も、IoT House プロジェクトでの研究を通じて、豊かで快適な住生活の未来に貢献していきます。
この度、IoTの世界的権威である東京大学の坂村教授とともに共同研究をできることを大変喜ばしく思います。暮らしを知り尽くしたLIXILだからこそできる、情報技術やガジェットの領域を超えた、住まいの未来像を見出していきます。
■「U2-Home(ユースクウェアホーム)」について
LIXILの商品や生活研究のノウハウと、最新のセンサーやネットワークの技術を加えた、人・モノ・家・社会が情報で結ばれた「住生活の未来」についてのアイデア発想と検証実験を行っています。2009年から試作を開始し、2013年より築16年(当時)の既存住宅(SW工法住宅)をリフォームして現在の施設が誕生しました。門や外壁をはじめ、窓や玄関といった開口部、バスルームやトイレなどの水まわりなど、LIXIL商材と家電・情報機器を通信ネットワークやセンサーを使って連携させた施設です。
http://newsrelease.lixil.co.jp/news/2015/070_company_0331_02.html